基本契約と個別契約

基本契約とは、特定の相手方との間で発生する継続的なビジネスにおける、共通する基本的事項を定めた契約をいいます。

例えば、継続的にある特定の企業と売買取引を行う場合に用いられる契約書に、売買取引基本契約書や代理店契約書、リセラー契約書、特約店契約書、販売委託契約書などがあります。また、ある特定の企業に開発を委託する場合には、開発委託基本契約書といったものが用いられるのが一般的です。

これに対して、個別契約とは、注文と承諾により成立する個々の製品やサービスに対する具体的な契約をいいます。

従って、取引を行う製品やサービスが予め限定されている場合には、契約書を基本と個別に分ける必要はありません。

一方、新たな製品やサービスが今後とも継続的に供給され、それらを当事者間の取引の材料にしたいという場合や、複数ある商品やサービスがお互いかなり異なる場合、基本事項をまとめた契約書と各商品やサービス毎の個別契約に分けて作成した方が、契約の内容が理解し易いうえ、重複や漏れなどが少なくなり、トラブルの発生を抑制する可能性は高くなります。

POINT


基本契約書

基本契約書に定める内容としては、個別の取引で、その都度定めることが煩雑となる共通事項のみを記載し、具体的な事項については、個別契約に委ねます。これにより、頻繁に変更される可能性の高い具体的な事項に対し、頻繁な基本契約の改変を避けることができます。

契約者の位置づけ

販売委託契約などでは、受託者が委託者に対し、どういう形態で契約内容を実行するかを規定する必要があります。

例えば、委託者が受託者の販売の代理人という位置づけであれば、売主は委託者となります。これを、「代理商契約」ともいいます。代理店やリセラーとは契約形態が異なりますので、混同しないようにしてください。

これに対して、売買契約上の売主が受託者となる場合の契約を「問屋(といや)契約」といいます。とはいえ、自分の名で(自分が表に立って)買ったり売ったりしても、お金の出処や買値・売値、売買の損益は委託者の勘定であり、手数料が受託者の収入(利益)になります。

印紙税

継続的基本契約書の場合、印紙税額は、1通につき4,000円となります。
但し、契約期間が3ヶ月以内、且つ、更新の定めがない場合は除かれます。